年も畑の桃が咲き始め、いよいよ播種作業が始まる時期になりました。
この桃が江田もたわわに実る頃には田植えとなります。
田植え時期の水分補給とおもって植えた桃は、毎年6月第1〜2週あたりで稔りの時を迎えます。食べ頃はたったの1週間ですが、その時期には毎日一輪車で2〜3杯は運び出す大豊作となります。
せっかく沢山実っても食べきれないし、かといって痛みやすいので送ることもできません。
写真だけですがお楽しみ下さい。
田植えのお手伝いに入った方は食べ放題です。
間に予定している3号圃場です。代掻きも終わり、準備が整いました。

昨年は本郷地区が離れているため作業を効率的にしたいと、本郷地区の分は本郷に苗間を作りました。
田植え時期に差を付けるつもりで本郷地区の苗を早く播種したのに水温が低くて生育が遅れ、結局第2陣の苗においつかれてしまい、田植えが集中して大変でした。

今年はその轍をふまぬよう、本郷分も含めて苗間1号・3号圃場の2カ所のみで集中管理します。
そのため、苗間も大きくなりますので苗箱を並べるのも、田植え時に運び出すのも動線が長くなるので辛いのですが、水温は同じなので時間差はうまくとれるのでは、と期待しています。
1陣の播種作業が始まりました。温湯浸法機の出番です。有機栽培は栽培から出荷までの全ての行程で農薬化学肥料を使いません。そのため、種子消毒はこの機会を使って、温度をかけることで行います。数分間のことですが、バカ苗病やいもち病などをかなりの確率で防ぐことができます。
種準備が整いました

苗箱に使う有機培土が入荷しました。
毎年日本の稲作を守る会から取り寄せますが、今年は注文のFAXが行方不明になったらしく、一時は真っ青。なんとかJAS適合の有機培土(株式会社関東農産)を手配することが出来ほっとしたところです。

24kg入りの培土180袋使います。
をかけた土を納戸もスコップで切り返してまんべんなく湿っているようにする 種機は下土入れ、潅水、種籾落とし、上土入れを一貫して行う能力があるが、苗床に使う有機培土は界面活性剤が入っていないため、水をはじく。そのため潅水すると水がしみこまず土が飛び出してしまう。乾いたままの土を使うと苗箱を圃場におろす際土が浮き上がり種が飛び出してしまう。そのためあらかじめ土に水をふくませておく
ずいぶんかけたつもりでも下にまで浸透していない。
湯浸法機での作業風景

第1回目分品種
ササニシキ・コシヒカリ・古代赤米・巨大胚米・サワピカリ・緑米

60℃の温度の湯に7分間浸けてからすぐに冷水に移して5分間冷やします。
大変緻密な作業で、温度が低ければ効果が上がらず、高ければ種籾が痛みます。
同様に時間が短くても効果がなく、長すぎれば種籾が痛みます。
温度計とタイマーを手元に置いて、つきっきりで行う気の抜けない作業です。
1回目の播種作業が始まった。
今日明日の2日間で約4ヘクタール分の苗箱912枚を作る。
ポット苗箱を使うので播種機もポット苗用。
ット敷き苗箱に2粒づつ落とした種籾
ポット一つがひと株である。2粒しか落とさないのは丈夫な苗を育てるため。一粒しかおちないこともあるし、発芽しないもみもあるので田植えの時は欠株が出る。そのため田植機のあとについて補植する事になる。たくさん籾を落とせば仕事は楽だが苗がかわいそう。混み合ったところで育てば病気が出て当たり前。病気になるような育て方をしておいて農薬を使うのはおかしいと思う。
こうして疎植にしておけば病気になるようなことはない。
年試験的に導入した動力均平機
みのる産業のクイックレベラーをつかってみる
力均平機を二人で引く。 種を終えた苗箱は苗間に広げていく。圃場面積が広がるにつれ苗間も大きくなり、足場の悪い中、運ぶのも一苦労だ。
目を離したわずかな隙にも雀が籾をつつき出すので、作業が完了するまではお昼も休憩できない。

切りマットの上に広げた苗箱に番線をわたし、寒冷紗とラブシートでトンネルを作る。ラブシートは保温性があるので、発芽までの間温室状態が維持できる。1〜2週間くらいこの状態で管理する。
回に分けておこなった播種のうち、第1回の分は雀につつかれない程度には生育してきたので寒冷紗をはずしました。第2回目に播種をおこなった分は、ラブシートをはずし、寒冷紗がかかっています。5月11日には第3回の播種をおこないました。12日には苗間におろします。
種作業、苗間管理と併行して圃場にトラクターをかける。高低差があると草が出る原因となるため丁寧にならしていく。昨年大型特殊の免許を取得した研修生(女性)も大型トラクターを操作する。