4月から法人化 
いよいよ4月です。
10数年に及んだ遠距離通勤&土日深夜農業にピリオドを打つべく、3月末日をもって夫が退職し、4月からは念願の農業専業となるのをきっかけに農園を法人化します。
7アールから始まった稲作りも消費者に後押しされるように面積が増え、いまや8ヘクタールに迫ろうとしています。
遠距離通勤(片道2時間30分!!)の夫と難病(ベーチェット病)の妻が二人三脚で始めた7アールの農園も8ヘクタール近くに広がり、常勤スタッフが2名増え、機械も一通りそろっていかにも農園らしい体裁がようやく整ってきました。気がつけば夫婦だけではこなせない面積になるとともに、私たちも無理のきかない年齢に差しかかってきています。
おかげさまで全国に5000人のお客様ができ、経営も安定してきました。
そこで長年の兼業を終わらせるとともに4月からは 『有限会社 古代米浦部農園』 として法人化します。
少しでも長く農業を続けるためにこれ以上夫一人に苦労をしわ寄せできない、とい
うこともありますが、意欲ある人に産業として農業を継承していく、という仕事にいよいよ取り組む時期が来たということでもあろうかと思います。
血縁による継承ではなく産業として継承していく、農地を資産としてでなく、生産手段として保全していく、有機農業を農業の本流として定着させていく、こういう課題を具体的にどう実現していくのかという構想は長い間温めてきた課題でした。農園の法人化はそのための1歩です。
この先私たち夫婦が年老いて農業から撤退しても、同じ理念、同じ農法で農園が存続していくようにとの選択です。これまで同様よろしくお願いします。
フィールド報告 
冷夏暖冬と異変続きの気候ですがこの夏はどうなるでしょうか。
今年こそちゃんと夏がきますように、と祈りながら春作業に入っています。冬から春にかけての土作りはたい肥散布から。たい肥を運ぶとにおいが残るからと、あちこちのレンタル業者に嫌われてトラックが借りられず、堆肥運びに難儀して来ましたが、やっと格安ダンプを購入することができました。
さらに田植え機も新しい機種を導入しました。これまでは紙マルチ田植え機1台で、圃場の条件によって紙を使ったり使わなかったりと使い分けてきました。土が良くできてくると微生物層が豊かになるのですが、そのぶん紙が早く分解してしまい、抑草効果が得られなくなってしまいます。そのため十分土のできた圃場には紙をしかず米ぬかペレットを使用して抑草効果を狙います。そのためには15センチ以上の健苗を育て、田植え直後からの深水管理が不可欠です。しかし紙マルチの場合初期は浅水管理が基本ということもあり、紙マルチ用田植え機で使用する苗箱での育苗は深水管理には無理がありました。
この問題を解決するにはポット育苗という方法があり、現在有機で稲作をするうえでは最も優れた育苗方法と思います。しかし専用の田植え機が必要で、一般化していないだけに高価で、なかなか採用に踏み切れませんでした。
しかし今年は夫の退職金が入るのを当てにして購入を決めました。これで田んぼの条件によって、紙マルチ、ポット苗を使い分け、最適した方法で有機栽培を進めていきます。これでどれほど抑草効果があるか、昨夏は草取りに追いまくられただけに期待は大です。
しかし田植え機播種機もろもろ1式で約400万円の出費です。いよいよ後戻りできないとこまできてしまいました。
農園が破綻しないようどうぞ引き続きご支援お願いいたします。
閑話休題・・・ビューティフルレッスン始めました。
夏場の作業にそなえ体を整備しておこう、ということで農園のスタッフ3人がボディワークを始めました。おのおのの体のチェックをしていただいて、最も適したストレッチを行います。骨を動かす深層筋をしなやかにきたえることを目的にしているのですが、それが体や心に及ぼす影響にはただただ驚かされます。
体って不思議です。頑固な冷え性や便秘などが1回のストレッチで改善されたりします。気持ちがのらないときや、精神的に追い込まれているときは、無理に自分を励まさなくてもちょっと体を動かして、大きく胸を開いて呼吸するだけで、気持ちも開いてくるから不思議です。食事だけでは時間がかかることも、体を動かすことで早く効果が現れます。時間がなくても、場所や機会に恵まれなくても日常の動作の中にヒョイと取り入れられる運動がこんなにあったんですね。
健康を考えるとき、食事も運動も呼吸もぜんぶリンクしていると思います。もちろん美容も、です。食事に気をつけていても今ひとつ効果が出ない、という方は一度からだの動かし方を勉強してみてはいかがでしょうか。健康はもうしぶんなし、という方も美容目的にどうぞ。
まじめにやればしわも伸びるし、首も伸びる。足首もウエストもきっちりできると励まされ、完璧な指導者のスタイルに深くうなづきながら、今に私もあのボディを手に入れるぞ、とひそかに決意しつつ励んでます。(笑)
ご指導くださるのは原田あつ子先生。どんなことをしているか一口では説明できませんが、興味のある方は農園ホームページでリンクしています、 Life of Life 女の生き方極意をぜひご覧ください。ストレッチも各種写真入で丁寧に説明していますので、ジムに通う時間やお金に余裕のない方必見です。
企画中 
法人化するに当たり、なにか記念になるものを作りたいと思い、 『だしポット』の企画を練っています。
実は某通販雑誌に掲載されていた 『だしポット』 たいへんよくできていて、1〜2人分のだしが簡単でとてもおいしくできるのです。化学調味料に頼らないでおいしいだしをおつくりいただくのにもってこいの商品で、ぜひお勧めしたいと思うのですが、お値段が高い。安価な(と、おもわれる)白磁の美濃焼きなのに8000円もするのです。私は岐阜県多治見市の陶器商の生れですから美濃焼きなら大体の価格は見当がつきます。いくら優れていてもこの商品に8000円は高い、と思いました。
それでは、ということで友人の陶芸作家に頼んで、もっと価格を抑えて、しかももっと美しく芸術性の高いものを作っていただけないかと打診中。大変よい作品を作っている人で、高い技術の持ち主ですので、いきなり出しポットなどという生活雑貨を頼むのも気が引けるのですが、そこは同級生のよしみで強引に。(笑)
価格数量ともに検討中ですが、できあがったら欲しい、という方で、何か希望がありましたらメールでお知らせください。
記念に作るといっても数量限定の有償頒布ですので (原価で出しますのでお買い得とは思います) ご承知おきください。
●バックナンバー No.1(2004.1)