☆産経新聞群馬版毎週金曜日掲載で『群馬女性5人のリレーエッセー』が2005年1月からスタートしています。
5週に1回づつ寄稿している浦部農園マダム・オリザの文章を産経新聞の承諾を得て転載します。
No.16 2006.9.22 産経新聞群馬版掲載『群馬女性5人のリレーエッセー』より
食養生の基本はご飯
食事が原因で起こる不調は食養生が効果的ですが、手始めは今までの食事の見直しです。1汁1菜という献立の構成、晴(ハレ)と俗(ケ)の節目を明確にする日本の食文化はどんな体質の方にもとりいれやすい食養生の基本です。その柱になるのが主食のご飯です。食養生に取り組むのならまずはご飯を主食に復権させること、そうすれば特に意識しなくとも油脂や糖分の摂取は確実に減ります。さらに白米から玄米や雑穀へと変えていけば自然と野菜料理が増え、肉食が少なくなります。なにより家庭で調理することにより添加物摂取のリスクは低くなります。そのうえで偏った嗜好や不自然な生活リズムを改善していけば、いきなり大きな病気に直面することはありません。人の体は絶えず揺らぎます。揺らいでも元に戻る力があれば未然に病気を防ぐことができます。未病の予防ということ、これが食養生の最も優れた力なのです。病を得てからの食養生は内容、期間共に厳しいものとなりますので、これといった病気がないうちにまずは基本の食事を正しましょう。そして注意深く自分の体の声を聞きましょう。不調があれば必ず体は信号を出して教えます。その信号を見落とすことなく手当をすれば、いきなり大きな病気に直面することはさけられます。その信号は顔や手足、体の至るところにあらわれ、いくつかの部位で同じ情報を指し示します。これを読み解く技術として望診法や官足法があります。私はかつてベーチェット病の他甲状線炎や狭心症を抱えていましたが、そのころはいつも掌は熟したように真っ赤で、鼻の頭も日に焼けたわけでもないのにいつも赤くなっていました。鼻のてっぺんは心臓を指し示し、赤い色は、私の場合糖分のとりすぎだと知って以来、甘いものが欲しくなると掌を見るのが習慣になりました。また生理痛がひどかったことや、足の指が丸く曲がっているのは卵の食べ過ぎと知って以来、卵はもちろんマヨネーズなど卵製品は気をつけるようになりました。体の声をどう読み解くか、次回に引き続き書いていきます。
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