No.21



☆産経新聞群馬版毎週金曜日掲載で『群馬女性5人のリレーエッセー』が2005年1月からスタートしています。
5週に1回づつ寄稿している浦部農園マダム・オリザの文章を産経新聞の承諾を得て転載します。

No.16 2006.10.27 産経新聞群馬版掲載『群馬女性5人のリレーエッセー』より

 農園では今が出荷の最盛期、お客様とおはなしする機会が一番多い時期ですので深刻な病気から、肌荒れといった美容上の悩みまで体を巡る様々なトラブルについて耳にすることも多くなります。近頃増えているのが化学物質過敏症、ガン、そして大人のアトピーのお客様。様々な治療や手当を工夫しながら食養生という考えにたどり着いた人たちです。お話を聞いていて共通するのは、皆さん深刻な冷えにお悩みのこと。病気そのものは最近のことでも病気以前から長く冷えに苦しんできた方が多いのです。私もベーチェット発病前から冷え性で低血圧、夜は足が冷えて寝つけない、夏でも汗もかかない、というのが当たり前の体でした。今はすっかり健康になりましたが、良くなってくる過程で自分の体に起こった一番の変化は冷え性が改善したことです。実際ホリスティック医療の現場では冷えと疾病は大きく結びついている事がわかってきているようです。どうやら体を温めることは健康への近道のひとつといえそうです。体を温めることは外から暖めることではありません。体の中でいのちの火が温かく燃えることなのです。重ね着をしても暖房の温度を上げても冷えた体は温まりません。ではどうしたらいいのか、と問う前に、ちょっと後ろを振り返ってみませんか。今の体は過去の結果、とすれば解決方法は自分の後ろにあるはずです。ふりかえってみるときに3つのことに注意してみましょう。1つはもちろん食事ですね、そして体の使い方と心の使い方です。食事が原因で起こったことは食事を正せばなおりますし、体のつかいかたに問題があった場合は体の使い方を改めれば良くなります。心の問題は一番難しいように思えるかもしれません。でも実は心の問題も体が整ってくれば自然に解決したりする不思議があるのです。「体は食べ物のお化」けですから、まずは食べ物についてかんがえましょう。体を冷やす食べ物とは何か、体を冷やす食事、温める食事について次回はもう少し詳しく見ていきたいと思います。

●バックナンバー 
No.1(2004.1) No.2(2004.3) No.3 (2004.4) No.4 (2004.7) No.5 (2004.8) 
No.6 (2005.3)
 No.7 (2005.4) No.8 (2005.5)  No.9 (2005.6) No.10 (2005.8)
No.11 (2005.10) No.12 (2005.11) No.13 (2005.12.2) No.14 (2005.1.13)
No.15(2006.2.17)  No.16(2006.4.7) No.17(2006.5.19) No.18(2006.6.23)
No.19(2006.8.25) No.20(2006.9.22)